|
2005年、10月。カユマニス・ウブドに久しぶりにやって来ました。前回にこちらに訪れたのは2004年の3月だったので、約一年半振りくらいでしょうか?本当に久しぶりに感じたのは、リゾート内の壁や石造にツタがからまり、コケが良い感じにむして、樹木がとても生き生きと成長し、重みのあるコリドーが出来上がっていたからです。新しく出来たばかりのリゾートは緑が植栽されたばかりでなんとなくツルツル、スカスカしてる感を受けますが、カユマニス・ウブドはそのリゾート内が大変雰囲気のあるウブドの老舗リゾートとして成長している印象を受けました。
しかしながらそれから案内していただいたお部屋は、その過ぎた年月をまっく感じさせないコンディションで、特に水を使うために傷みがちな木製のシンク回りや床の部分もしっかりメンテナンスされてる様子で、こちらは逆に新築同様と言った感じでした。
同様にスパ施設も前回訪れた時と全く変わりなく、こちらもメンテナンスがしっかりされてる事が判ります。バリの施設はその熱帯雨林気候特有の湿気のせいでオープンして間がなくても直ぐにアンティーク状態、悪く言えばボロボロになってしまう所が多いのですが、カユマニス・ウブド・スパはどこも変わらず清潔感にあふれ、自然の癒しがそのまま伝わって来るウブドらしいスパのままでした。私が前回、特に気に入った庭の“くわずいも”もみんな元気で青々してて、スタッフがきちんと心を込めて手入れしているのでしょう。たまに荒れたお庭がそのままのスパもありますが、やはり枯れた草などは毎日取り除いて掃除はして欲しいと思います。
今回、フラニーは前回と同じ「Tropical Romantic Ritual」と、言う2時間の全身のマッサージとスクラブのパッケージを受けました。厳選されたナチュラルなアロマオイルを使用しながらの、丁寧なマッサージ・テクニックに、きめ細かい接客対応に心がゆっくりとやすらかになれます。スクラブは前回に使用されたのと、少し違ったのか少し肌に刺激を感じたのでその後、担当者の方に聞いてみるとこれからスパで使用するスクラブの類いを、新しい製品に一新する準備をしてると言う事でした。また、次に訪れた時はどんなスクラブになっているのか楽しみに思います。
そしてマッサージ台に横たわってマッサージを受けていると、自然に聞こえてくるのは小鳥の声や風の音です。こんなに贅沢なBGMを聴きながら、オープンエアーのテラスで受けるマッサージはバリならではの醍醐味。もちろんドアを閉めて室内でのトリートメントも可能で、ゲストは好きな方を選択出来ます。でもせっかくバリに来てスパを受けるのならば、日中は蚊も少ないので是非部屋の扉をオープンにして、普段は味わえないウブドのフィトンチッドがたっぷりの美味しい空気を味わいながらリラックスしてみて欲しいですね。
もちろんカユマニス・ウブドのスパはプライベート・ヴィラになってるので、他のゲストと顔を会わす事もないので安心してスパが受けられます。スパ・ヴィラのお部屋はきちんと塀で囲まれてますから、誰かに覗かれたりする心配はありません。マッサージとスクラブが終わったら、やはりこちらもオープンな作りが自慢のフラワーバスでのんびりしました。ここのバスルームはバスタブとは別にシャワーブースもあるので、お二人で交代でシャワーを浴びられます。
当たり前の事ですが、スパで使用されるサルンやガウン、そしてふかふかで真っ白な大判のバスタオルはどれも上質なコットンで大変肌触りが良くて、これぞ高級スパと言う感じがしました。アメニティーも天然の素材から厳選されたオリジナルの製品が使用されているので、シャワージェルからソープ、シャンプーなどナチュラルなアロマの香りがただよい、贅沢な時間を過ごせました。
そしてスパですっきりした後は、テラスからの展望が素晴らしいカユマニスの絶景レストランでディナーを頂きました。昼間に来た時はアユン川の対岸の悠然と連なる椰子のジャングルと青い空がとても眩しく感じましたが、夜は漆黒の闇に包まれキャンドルの明かりだけが灯ります。その中を美しくはかない光を照らすホタルが飛んでいました。もちろんお料理も大変美味しく、有機野菜にハーブやスパイスが多用された身体に良いヘルシーなタイ料理が頂けました。
たまたま、この時にお話したオペレーション・マネージャーがハタ・ヨガを8年くらい続けていると聞いて、ひとしきりヨガの話で盛り上がり、翌朝一緒にこのレストランのテラスで、ハタ・ヨガを教えて頂く事になりました。まだ夜が明け切らない朝もやの中で、ゆっくりと身体を動かし、深いプラナヤマ(ヨガの呼吸方法)を行う。時間の経過と共にダイナミックに景色は移り変わり、新しい朝を迎えながらのヨガは本当に素晴らしかったです。通常は週に一度、外部から先生が来てホテルゲストの為に無料でヨガクラスが行われているそうですが、ヨガをやっていると言う共通項だけで、マネージャー個人がゲスト一人の為に時間を割いてくれた事にもとても感銘を受けました。
スパを受けている時にも感じましたが、カユマニスのスタッフはいつもゲストの事に心配りをしてるように思います。こちらが何かを言う前に既に、一歩先を読んでゲストが何を望んでいるかをキャッチする。この辺りがカユマニスだからこそ出来る、カユマニスらしいゲストへのさりげないサービスなんだと実感しました。今回は一泊だけの短い滞在だったにも関わらず、見送りをしてくれるスタッフ達とお別れの挨拶をしていたら本当にここから旅立つのが名残惜しくなり、思わず涙ぐんでしまったのは彼らの心からの笑顔のおもてなしがあったからこそ。
ウブドの自然や環境に配慮しながら、周囲の村と共存しつつゲストもスタッフも健康でそのオリジナルなライフスタイルを楽しみながら維持して行く。カユマニス・ウブドはもともとロハスなリゾートで、これからも変わらずウブドで愛されて行くリゾートであり続けるんだろうなと、改めて実感しました。 |