
ウブドのアユン川沿いの深い森の中にある自然たっぷりなホテル。とても大きなホテルでフロントから自分の部屋まではかなり歩く。部屋数も多く建物も立派だが、いけんせん宿泊ゲストが少ない。スタッフは笑顔で接してくれるが、部屋を案内してくれたスタッフがでてしまった後はいきなり静寂が訪れる。フロントから部屋までの道のりも暗かったので思い出せない。きっとこの部屋で大きな声を出してもスタッフ達のいる場所まで声は届かないであろう。そんな大きなホテルで、そして人気のないホテルでした。
ま、去年近くのパヨガンというホテルに泊まったときよりはマシか・・・
あのときは20数部屋あるホテルでクリスマスだというのに、ゲストは自分たった一人だけ。しかも案内された部屋は、フロントから最も遠い渓谷の一番下の部屋だった。さすがにあの時は鍵を厳重にチェックしてカーテンを閉めた。僕は夜いろんな寝方をするが、部屋のカーテンを全て開け、室内の電気は全て消し、庭の電気は全て付けて寝ることもある。そうすればベッドに寝ころんだままでも誰かが進入してきたら見えるし、だけど外から中は真っ暗で見えない。その時のヴィラの構造や、フロントや他のお客さんとの距離を考えながら変えている。スタッフも多く、宿泊ゲストが多い場合は、特に不安は感じないが、人気のないホテルに宿泊して、ゲストがほとんどいない時は少し不安〜(笑)
・・・すみません〜いつになく独り言でした。
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それは、このベッドで起こった。
バリ島の夜、特にウブドの夜は早い。そして真っ暗、まさに闇の中である。
僕は仕事柄、大きなヴィラに一人で泊まる事が多い。そりゃあ、はじめの頃は寂しいと言うよりも、はっきり言って怖かったさ!(笑)
だけど、人間って慣れるものですね。いつしか真っ暗闇にたった一人でも平気になってきた。でもね・・・一人じゃつまんなし不安な時もあるんだ。
その日は、この大きなベッドに入って、早めにくつろいでいた。夜遅い到着で疲れていたのと、少し寒かったので布団に入った。両手は布団の外に出し手の甲を上にして寝ていた。肌寒いけれど、寒い東京から真夏のバリへ着くと、初めは暑く感じ冷房をつけていたんだ。それで、布団に入るとちょうど良い温度加減。
iPODでバードの「LOVE BARD」と言うベストアルバムを聴きながらまどろんでいた。ちなみに3曲目がなかなか良い曲なんだよ(笑)。
さて、目をつぶってお気に入りの音楽を聴いてるときでした。しかもちょうど3曲目が流れて心地よくまどろんでいた時、布団から出していた左手の甲を、何かがタッチしてきた。なんだろう?って思い目を開けたんだ。だけど何も見えない。部屋を見渡すとカーテンが揺らいでいた。少し驚いたけれど何のことはない。エアコンの風が当たってカーテン生地が揺れていたんだ。
なんだ・・・手を触ったのはエアコンの風だったんだ!
だけど、あのポンッってタッチするような感触は本当に風だったのか?やけにリアルで手に感触がはっきり残ってる。きっとバリ島だから日本のエアコンとは風のふき方が違うようだ。そう思うことにした。それにしてもずっと同じ体制で音楽を聴いていたけど、風が手に当たったのは一度だけ。スイングさせてる訳じゃないので何度も風が触ってきてもおかしくないのになぁ〜。
そんなことを考えながら、そろそろ本格的に寝ることにてエアコンを止めた。ウブドは朝方寒くなるからエアコンをつけたまま寝るわけにはいかない。そして照明はつけたまま・・・僕はどこでもそうなのだが、一人なので部屋の電気はつけたままにしておく。夜中に何があっても視界を確保しておくために・・・。いくら慣れてるとはいえ、やっぱ怖いのさ〜(笑)。
そしてさっきと同じ手を出したままの体制で、同じように音楽を聴きながら寝ることにしました。
しばらくして・・・・・・・・・touch.
僕は目を開けた。そしてあわてて目だけを動かし部屋をチェック。視界には誰もいない。
次にカーテンを見た。
今度は揺れていなかった・・・・・・