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ザ・ヴィラス・バリ  
スミニャック
 
ザ・ヴィラス・バリ
★★★(フラニー)

へや 〜優しくなったカラーリング〜
 

1997年にオープンしたザ・ヴィラスは、それまでの大型ホテルとコテコテのバリ風のインテリアが大多数を占めていたバリのアコモデーションから脱却し、一つのプライベートなヴィラに一つのプールがある、バリではそれまであまり見られなかったデザイン系のヴィラを作った立役者として、後に雨後のタケノコのように出来たヴィラに多大な影響を与えて来たと言っても過言でない老舗ヴィラです。

当時の雑誌やガイド・ブックには必ず紹介されていて、赤や青のベッド・カバーと大きなイン&ヤンのマークの入った大きなプライベート・プールの写真にそれは心惹かれたものでした。しかし、当時個人的にはプライベート・ヴィラにあまり興味がなかった私は、敢えてザ・ヴィラスに泊まろうとは思わなかったのでした。

月日は流れ2004年の頃、プラナ・スパの取材で一日だけザ・ヴィラスに泊まりました。しかし、その時もさしてこのヴィラが特に良いとか悪いとか、実はあまり判らなかったのです。それはわたしがプライベート・タイプのヴィラにあまり泊まった事がなかったので、比較対象となる物がなく、それで「まぁまぁかなー」くらいの印象でした。

そしてまた月日は流れ、2006年10月にフラニーは2年振りにザ・ヴィラスに宿泊しました。久しぶりに戻って来たザ・ヴィラスは少し大人の雰囲気に変わっていました。まず、赤や青だったベッド・カバーやカーテンが渋いモスグリーンや茶系の素材にチェンジされていました。正直な所、前回のカラーリングは色が強過ぎて部屋に居ても落ち着かないと言うか、なんとなく圧迫感があったのですが、今回の色は室内に居ても大変落ち着ける色合いで、ファースト・インプレッションの好感度は大でした。

今回フラニーが利用したのは、後から出来たサンセットと言うエリアの2ベッド・ルームです。ここはプラナ・スパやエステートと言われる以前からあるヴィラ・エリアからは徒歩で15分くらいかかるのですが、表通りに面してないので夜はとても静かで落ち着けるエリアでした。周囲はバリの市井の人々の暮らしが垣間みられるエリアで、観光客が訪れない小さなワルンやランドリー、ショップなどがいろいろあり、見ているだけでも楽しめます。また、Jl.スミニャックに出れば直ぐにビンタン・スーパー・マーケットもあるので、お買い物やショッピングにも大変便利な場所になります。もちろんプラナ・スパやレストランに行きたい時はホテルの専用カーでの送迎も無料で行ってくれるので、このサービスは滞在中に何度も利用しましたが、いつも大変気持ち良く送迎してくれました。

まず、2ベッド・ルームですが、鍵は表の出入りするヴィラの入り口に一つ、そしてリビングを挟んで左右にあるベッド・ルームに、それぞれ専用のキーが有ります。それぞれのルーム・キーにヴィラの入り口の鍵も付いているので、例えば二つのグループが別々に行動したとしても自分のヴィラへの出入りは自由でかつ、お互いのプライバシーは守れるようになっています。

ヴィラ内には大きめのウォークイン・クローゼットがあり、ここに電磁式のセーフティー・ボックスもあります。かなり広めのクローゼットだったので、私は贅沢にスーツケースを観音開きにしたまま必要な衣類や小物は棚やハンガーに掛けて、その他の物はバティックの布でスーツケースを覆って開けっぴろげで、滞在中は過ごしました。もしカップルや友人と泊まったとしても、このスペースに大体の物は収まると思うので、部屋の中にあれこれと物が散乱しなくて、スッキリと滞在する事が出来ると思います。また、女性には絶対に必要な全身が映せるサイズの姿見がこの中にあるのも高得点。上半身しか映らない鏡では、足先からヘアー・スタイルまでの全身のトータルコーディネートが確認出来ないので困るのです。

このクローゼットの丁度反対側がバス・ルームになります。位置的にはベッドを中心にして、クロークとバス・ルームが両隣に並ぶと言った感じです。そしてこのバス・ルームには以前宿泊した時は無かった、バス・タブが出来ていました。これは特に日本人のゲストからの要望が高かった為にリノベーションしたそうですが、お風呂好きな日本人にはとても嬉しい設備ですね。そしてこのバス・ルームはシンクが二つあるダブル・シンクなので二人で同時に顔を洗ったり、歯を磨いたり出来ます。朝の出勤前に夫と一つの洗面台を共有していると、我が家もダブル・シンクだったら、と、切に願う私ですが、これがあると女の子同士でも一緒にメイクも出来るので、大変便利に使用出来ると思います。

バス・アメニティーはシャンプー、コンディショナー、バス・フォームにザ・ヴィラスのオリジナル・ソープが有り、使用感はとても良かったです。また、その他にシャワー・キャップとコットン・バズ(綿棒)も有りました。タオルは身体を洗うための一番小さいサイズのハンド・タオルと、手を洗った後やシャンプー後に髪を乾かす為に使うと便利な中型の普通のタオルサイズの物と、大きくてフカフカで真っ白なバス・タオルがそれぞれ2枚ずつ完備されていました。また、外にはプール用のブルーとグリーンの色鮮やかなビーチ・タオルももちろん用意されていました。あと、有料ですがお願いすると、この部屋のバス・タブでもフラワー・バスを楽しむ事が出来るようです。今回フラニーは試してないのですが、もし興味があったら利用してみて下さいね。

バス・ルームは壁の一部が空いているので、半オープンになっていますが、天井やその他の壁はしっかり覆われているので、雨が降っても全然影響はないでしょう。シャワーを浴びた後の湿気を、この窓からと換気扇とで空気の流れが出来て、しっかり換気も出来ていたのでいつでも快適にバス・ルームを利用する事が出来ました。気になる虫や蚊ですが、フラニーが滞在していた時はほとんど見かけなかったし、刺される事もありませんでした。たまにブーンと飛んでる蚊も居たのですが、こちらは刺さないタイプの蚊のようで、今回ザ・ヴィラスに滞在中はとても快適に過ごす事が出来ました。

そして一番肝心な、ベッド・ルームの真ん中にデーンと鎮座するベッドについて。まず、ここのベッドは大変快適で毎晩ぐっすり眠る事が出来ました。ベッド・マットはしっかりしたタイプで、シーツと毛布がカバーリングされた上掛けがきっちりとベッド・メイクされています。枕は高過ぎないソフトな羽毛タイプだったので、優しく首をサポートしてくれます。また、両方のベッド・サイドに小さなナイト・テーブルが作られていて、ここに飲みかけの飲み物のグラスや、自分の携帯電話、読みかけの文庫本などが置けるスペースがあるのも便利でした。その上にベッド・サイド・ランプがあるのですが、これがかなり明るいタイプなので、夜でもしっかり本が読めます。そしてベッドの向かいにはテレビもあるので、必要な人は寝ながら見る事も可能です。

また、このベッドの上にはオーム(OM)と呼ばれる、サンスクリット語で全ての始まりとか森羅万象を意味すると言われるマークが輝いています。ヨガをやってる人だったら思わずこのベッドでオーム・マークに抱かれて眠りたいと思う事間違いないでしょう。

夜のターン・ダウンのサービス時には、このベッドにはレースの蚊帳が降ろされます。これは睡眠時に外から侵入して来ようとする虫をシャット・アウトする物でもありますが、私的には冷房の風が寝てる時に直接身体に当たらない事と、この蚊帳を降ろしていると室内とベッドの中の温度調整が出来るのでとても利用度の高いモノでした。通常は風邪の予防の為になるべく寝る時は冷房を切って寝る私ですが、それでも暑くて目が覚める事があります。が、この蚊帳があるお陰でベッド内はあまり冷え過ぎないで、快適に眠る事が出来ました。

今回フラニーがバリに到着してこのザ・ヴィラスの部屋に案内されて、まず行った事がこのプールで泳ぐ事でした。長いフライトで疲れた後は普通なら熱いシャワーと行きたい所ですが、移動するだけで暑くて汗をかいてしまった後はやっぱり冷たいプールでクールダウン。特にプライベート・ヴィラで嬉しいのは、ここは貸し切りで他の人が居ないと言う利点。もう案内してくれたスタッフも戻ってしまったし、ここはババーンと産まれたままの姿で泳いでしまいましょう。ジャブン〜と潜って上を見上げれば蒼い夜空に無数の星がきらめいています。

これこそバリのプライベート・ヴィラだからこそ出来る、極上のリラクゼーション。何も考えないでプールにプカプカと浮いているだけで、いろいろなストレスやしがらみが忘れ去られて行くようです。特にこのザ・ヴィラスの2ベッド・ルームのプールは快適に泳げるサイズが確保されているので、これは一度やったら止められません。

そして、喉が乾いたなーと思えばリビングの直ぐ奥のキッチンに大きめの冷蔵庫があるので、そこから冷えたビールを取り出して飲みましょう。キッチンにはガス・コンロ、温水両用のタンク式のミネラルウォーター、グラス、お皿などが完備されているので簡単な調理も可能です。大きく広々したキッチンなので、みんなでスーパーに買物に行ってここで料理をしたりするのも長期滞在者っぽくって楽しいかもしれません。

ウェルカム・フルーツは、バナナ、オレンジ、マルキッサ、リンゴ、ぶどうなど種類の豊富なゴージャスな物がきちんと虫よけの為にラップがかけられたものが用意されていましたが、毎朝食にもフルーツは付いてくるので結局これを食べる機会はありませんでした。自分で剥くのが面倒だったらスタッフにお願いすれば、きれいに食べやすくサーブしてくれるので食べたい時はスタッフにお願いしましょう。

広々したリビングにはダイニング・テーブルの他に各ベッド・ルームの前に大きなソファと、取っ手を伸ばすと足を伸ばせるタイプの椅子も2脚あります。またプールにはサン・デッキ・チェアが2台あるので、ゲストは好きな時に好きな場所で過ごす事が出来ます。よく、ベッド以外には寝転んで過ごせるスペースが無いヴィラもありますが、その点このザ・ヴィラスの部屋は心地良く寛ぐ事が可能です。

特にヴィラのとても高い天井には3台のシーリング・ファンが完備されているので、ヴィラの前のソファと、ダイニング・テーブルの周りはいつも風が優しく流れます。特にこのリビングはプールのある方向から吹いて来た風がキッチンの後ろから抜けるようになっているので、いつも涼しい風が流れてとても風通しの良い造りになっています。デザインは良くても風通しの悪いヴィラに泊まった事があったので、これは今ごろ気が付いた事なのですが、滞在中に大変に快適に過ごせるポイントでした。

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