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「かわいい〜!牛の親子が草食べてる〜!!あ、気づかれた。すっごいこっち見てるし・・・。」
車窓からの眺めが洒落たレストランやショップが建ち並ぶスミニャック、クロボカンの見慣れた風景から長閑な田園風景へと変わっていきました。車道の脇のあちこちに見知らぬヴィラの名前が書かれた手描きの看板が立ち、個人所有のヴィラが多いことが窺えます。
個人所有のヴィラはレンタル・ヴィラとして宿泊できるところもありますが、その多くは複数のベッドルームを持つ1棟のみのヴィラがほとんどでしょう。そしてレンタル・ヴィラはあくまで個人宅。レンタル料金に朝食が含まれていなかったり、けっして便利とは言えない場所にあっても車を所有していなかったり。
 
シタラ・パディもオーナーさんがいるヴィラですが、いわゆるレンタル・ヴィラと異なる小規模なホテル・ヴィラという印象を持ちました。その理由は1ベッドから3ベッドまで4棟のヴィラがあること。ヴィラの入り口にフロント・オフィスがあること。そしてそして施設、サービス面がホテル並に充実していること。施設、サービスがなぜホテル並かについては後ほどということにして、まずは気になるヴィラについて触れていきましょう。
前日まで宿泊していたホテルへはシタラ・パディの車が迎えに来てくれました。スミニャックから車を走らせること15分でシタラ・パディに到着。シタラ・パディ所有の車なのでフロント・オフィスはそのまま通過して敷地の突き当たりで停車しました。敷地の一番奥にあるのは3ベッドルームのロイヤル・カヤンガン・ヴィラ。今回、私はマーニと一緒にこのロイヤル・カヤンガン・ヴィラに宿泊しました。
ワクワクしながら観音扉のエントランスを抜けると、まず目に入ったのがリビング棟、庭、そして田んぼ。え?田んぼ?ロイヤル・カヤンガン・ヴィラにはなんと!プライベート田んぼがあるんですよー。バリにヴィラは数あれど、敷地内に田んぼがあるヴィラはそうそうないのでは?しかも申し訳程度の田んぼではなく、とっても大きな田んぼなんですよ。この田んぼには驚いたのなんのって。マーニから広いヴィラだということは聞いていたけれど、まさかここまで敷地が広いとは!泊まったこともなければ見たこともない、度肝を抜かれる広さのヴィラでしたよ。

リビング棟は基本的には木の壁ですが、建物内を仕切るレンガの壁があります。エントランス側の壁に飾られたのは仏陀の絵。この絵はちょっと微妙。ちなみに、裏側にあるリビングの壁に飾られているのは「LOVE」を全面にアピールした絵。この絵はもっと微妙(笑)。でも、リビングがある建物自体がすごいので微妙な絵も貴重な古美術品なのかもしれませんが。
では、この建物の何がすごいかというと、あえてアンティーク風な建物を建てたのではなく、本物のアンティークハウスをジャワから移築した建物なのです。素人目でも年代物の建物だということは天井、柱から見て取れます。が、ポカーンと口を開けて天井を見上げたものの肝心の写真を撮り忘れました・・・。ロイヤル・カヤンガン・ヴィラに泊まったら是非リビングの天井を見上げてくださいね。
アンティークハウスにふさわしく、リビングには骨董品と思われる家具や装飾品がそこかしこに置かれています。だからといって「これを売ったら幾らになるんだろう?」なんてよこしまな考えは持ちませんように(笑)。アンティークな装飾品が印象的なリビングですが、最新設備も整ったヴィラなんですよ。重厚感のあるキャビネットの中にはテレビとDVDプレーヤーが完備されています。また、リビングはもちろん、ベッドルームでもWi-Fiインターネット接続が可能でした(マーニが泊まっていた部屋では無線が入らなかったそうです)。しかも接続料は無料。これは旅先にもパソコンを持参する方にはうれしいサービスですよね。
 
リビングがある建物内には他にカウンターコーナーを備えた大きなキッチンがあり、また、8人掛けの大きなダイニングテーブルとリラックスできるデイベッドが置かれています。アンティークハウスでありながらコテコテ過ぎないのはダイニングテーブルの真っ赤な椅子と朱色のデイベッドのおかげでしょう。またこのデイベッドのラインが体のラインにぴったりフィットしてとても寝心地がいいんですよ。デイベッドに寝転べば広大な庭と大きなプライベートプール、そして庭の片隅にあるマッサージ専用のバレが目に入ります。庭には屋外用のダイニングテーブルもあります。
 
バリのヴィラにプライベートプールがあるのはもはや当たり前。それにマッサージ専用のバレがあるからといって驚くほどのことではありません。なんといっても、このヴィラには大きなプライベート田んぼが目の前に広がっているのですから。ただし、田んぼがあるだけに夜になるとカエルの大合唱が響き渡り、時にはカエルそのものが庭に現れます。実は私はカエルが大の苦手。姿はもちろん、鳴き声を聞いただけでも卒倒しそう。でも不思議なもので、このヴィラにいると「鳴くくらいなら許してやろう」という気持ちになるのです。塀に囲まれていない開放的なヴィラは気持ちまでも大らかにしてくれるようです。さすがに姿が見えるとその度にフリーズしてましたけどね・・・。
ロイヤル・カヤンガン・ヴィラは先述の通り、3ベッドルームヴィラ。3つあるベッドルームが広大な敷地に点在しています。各ベッドルームがまったく同じなら3組でシェアしても何の問題もないでしょう。が、3室ともまったく異なる間取り、インテリアになっています。それは各ベッドルームのロケーションも物語っています。
では、まずは私が使用したマスター・ベッドルームを。マスター・ベッドルームはプールの正面に建ち、白壁の建物で二面にガラスの引き戸と大きな窓があるので明るい雰囲気。また、どちらも入り口の前はウッドデッキになっています。プール側にあるウッドデッキはデッキチェアが2つ置かれ、プールを眺めてボ〜っとするには絶好の場所です。ただし、夕方になると西日が差すので日焼けしたくなければ午前中か午後の早い時間限定で。このウッドデッキ部分は屋根付き。雨の影響を受けずに寛げるのもうれしいところです。
室内は広いけれど、いたってシンプルな造り。中央にベッド、ベッドの両サイドにナイトテーブルとランプ、足元にはローチェスト、部屋の一角に椅子一脚、反対側にフロアライトがあるのみ。でも、シンプルな室内に「凝っているなー」と思った部分がありました。それはフロアライトの横にある、シェードと同じ模様の細長い透かし窓。何気ないけどお洒落でしたね。
 
  
ベッドの裏手にはセーフティ・ボックスを完備した大きなクローゼットがあります。大きいのはいいけれど、クローゼット前が狭いのがちょっと使いづらかったかな。そしてまた引き戸があり、その向こうが石壁に囲まれたオープン・バスルームになっています。でも、照明がけっこう明るいので怖さは感じませんでしたよ。むしろバスルーム内に緑が多いので昼間のシャワータイムが気持ち良かったくらいです。
レインフォレスト・シャワーにはなぜか木椅子が置いてありました。自宅のお風呂のように椅子に腰かけて体を洗うのもよろしいかと。私?マーニに「やれ」と言われたので素直にやっちゃいましたよ(笑)。シャワーはこの他に銅製のバスタブにハンドシャワーが付いています。
洗面台はダブルシンクです。洗面台の下には細々したものを収納できる棚もあります。でも、この洗面台は小柄な日本人女性にはちょっと高いかもしれません。バス・アメニティはコンディショナー以外の必要なものは一通り揃っていました。見当たらないと思ったら洗面台に置いてある陶器の入れ物をチェック!
続いてはリビング棟の横に建つセカンド・ベッドルームを。
セカンド・ベッドルームはベッドルームとバスルームの広さが多少狭いくらいでマスター・ベッドルームの室内と大差はありません。広さの他にはクローゼットの位置と大きさ、バスタブの形状、レインフォレスト・シャワーの位置くらいでしょうか。セカンド・ベッドルームにマスター・ベッドルームのような寛げる屋外スペースはありませんが、この2室だったら部屋決めでそんなにもめることはないと思います。
 
 
ただ、もし各寝室にランクを付けるなら確実にサード・ベッドルームは3番手でしょうねぇ。
では、最後にサード・ベッドルームを。サード・ベッドルームはリビング棟から一番遠い部屋でプールの向こうに建っています。つまり最も歩かなければならない部屋なのです。そして白壁の他の2室と違って全面が木の壁、また、フローリングの床になっています。茶色が占める分量が多いからか室内がやや暗く感じました。
クローゼットはベッドの裏側ではなく、ベッドの横にあります。バスルームはシャワーのみでバスタブはありません。洗面台もシングルシンクです。ここまでは他の2室と比べてまったく良いところがないように思いましたよね?そんなことはありません。唯一この部屋だけ室内にデスクがあるんです。「だからどうした?」って言わないでくださいね。デスクを強調するのには理由がありまして。
夜中にパソコンを使った時、室内にデスクがない私はローチェストにパソコンを置いて床に直座りしてたんですよ。長時間座っているとお尻が痛いったら(笑)。あと、この部屋だけ洗面台に椅子があります。「だからどうした?」って言わないでくださいね。座って歯磨きしたら楽だと思いませんか?この部屋を使用したのはマーニ。そういえば感想を聞いていないけど、実際の使い心地はどうだったのでしょうか。
マーニ談:一番奧の部屋で、普段同様肩身の狭い思いをするかと思いきや、隣のヴィラとの間が空いているので、プライバシーが保ててよかったです。アルプスの少女ハイジ張りの山小屋風で部屋が暗いけど、ライトが他の部屋より多めに設置されているので、夜でも部屋の中は意外と明るかったのが助かりました。初日、レインフォレストシャワーのヘッドのとりつけがきちんとしてなかったらしく、シャワーのお湯が水平に飛び散ったのは閉口したけど、スタッフに直すよう頼んだら、その日の午後にはちゃんと直っていたのには感動しました。腰掛けるほど、まだ落ちぶれてはないので、洗面所の椅子は使わなかったよ(笑)。
夕方のターンダウンサービスで、蚊取り線香を設置してくれます。夜中、後ろの川の音が若干耳障り。ただ、朝になると日の出と共に起きて、自分の部屋の前のテラスでラジオ体操第2をしてたら、幸せな気持ちになりました。
 
 
ちなみに、ベッドは全ヴィラ、全室とも天蓋付き。そして色の違いはあれど同じ素材の厚手のベッドカバーが掛っています。このベッドカバーはターンダウン後もそのままになっていて、日本の布団感覚で眠れるところが良かったです(薄い毛布だけのベッドは苦手なもので・・・)。それからセーフティ・ボックスは全ヴィラとも各ベッドルームのクローゼット内に完備されています。また、各ヴィラに用意されている傘やバス・アメニティはシタラ・パディの名が記されたオリジナルのものなんですよ。
とにかく、ロイヤル・カヤンガン・ヴィラは広かった。その広さたるや口(文章)ではうまく説明できません。このヴィラにはぜひとも多くの方に泊まっていただいて、実際にご自分の目で広々した庭とライス・フィールドを見ていただきたいですね。敷地の広さももちろんですが、アンティークでまとまったリビングにもきっと感動すると思います。
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