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緑深い、アリラ・ウブドの山あいでゆっくりと過ごした後は、ガラッと雰囲気が変わる太陽キラキラの海側のアリラ・マンギスへ移動しました。一泊だけでしたが突然のアリラ・マンギスへの訪問が決まった時は、心の中で小躍りして喜んだ私です。なぜかと言うとアリラ・マンギスは、わたしにとってバリの全ての「スタート地点ホテル」だったからです。アリラ・ウブドのプールの写真を見て、心を鷲掴みにされた私は、その後、旧ザ・セライだったこのホテルを見つけて「ここに絶対に泊まってやる!」と、心に誓いを立てて初めてのバリ行きでそれを実現した、想い出深いホテルだったからです。
わたしはアリラ・マンギスに恋をしてると言っても過言ではありません。バリに沢山あるホテルの中で、一番好きなホテルを挙げるとするとやはり「アリラ・マンギス」が一番最初に浮かぶのです。このアリラ・マンギスを設計した人は「ケリー・ヒル」と言う方で、わたしはとにかくこの方がデザインする直線と直角のみで設計されたようなシャープな建築がとても好きなのです。
 
アリラ・ウブドが深い森に抱かれた土地の高低差を利用したスタイリッシュで男性的なホテルだとすると、こちらマンギスは椰子の木がそよぐオン・ザ・ビーチの平地に優雅に広がる、エレガンスで女性的な印象を受けるホテルです。そしてこのリゾートの象徴である庭の中心に位置するスクエアなプールは、訪れるゲストを優しく包み込むオアシスのような存在です。緑の芝生とこのプールと、その先に続く海に、思う存分にその幹や葉を伸ばし高くそびえるこのリゾートを象徴するような椰子の木々。水色、青、緑と言った天然色がキラキラと広がる美しい景色の様子が、どの部屋の窓からも手に取るように見えるようになっています。
今回、実に3年ぶりに訪れたアリラ・マンギスはどこも変わっていませんでした、と言いたい所ですが2006年10月に行った時は丁度、レストランの茅葺き屋根が全面葺き替え中で、レストランがありませんでした。無かったと言うと語弊を含みますが、ロビーからレストランを結ぶコリドー(廊下)が急遽ランチ・タイムはレストランになっていました。このロビーから次のコーナーを曲がるとこの景色が見えて、次のコーナーを曲がるとプールが見えてと言う身体で憶えている動線を進むと懐かしいプールが見えて来ました。オン・ザ・ビーチと言う事もありますが本当にここの庭とプールは清々しい程に気持ちよく、見てるだけでも幸せな存在感を感じます。
この日アサインされたお部屋は、海に向かって平行な建物のほうではなくて、直角に位置する建物の方でした。なぜかこれまでは、いつもフロントからすぐ近くのビーチと平行の建物に泊まる事ばかりだったので、こちらの棟は初めてでウキウキ、ワクワクしました。お部屋は私が好きな一階のスーペリアで、テラスからそのままプールにダイレクトに出入り出来るこの気楽な感じが大好きです。
初めてこのホテルに泊まった時は、当時見ていたガイド・ブックのスーペリアの部屋の写真が、なぜかスイートのお部屋の写真と間違って掲載されていた為、到着した時はその部屋の違いに驚き、泣きそうになった事も懐かしい想い出ですが、実際に泊まってしまうとスーペリアもデラックスもとてもコンパクトで使いやすいお部屋です。それは室内の動線が良く出来ている事と、部屋の中から外へと広がる景色が、緑の芝生といつ見ても青く美しく輝くプールと高い椰子の木が揺れるのが見えるので、閉塞感を感じずに過ごす事が出来ます。
実際アリラ・マンギスに滞在する時は、一日の大半をプール・サイドでゴロゴロしながら過ごす事が多いので、お部屋の中に居るのは寝る時間と、シャワーを浴びたりディナー後に寛いだりするくらいでしょうか?バス・タブはスイートのみの設置で、スーペリアとデラックスのカテゴラリーにはありませんが、暑いバリではシャワーで充分だと思います。また湯量は豊富でたっぷり熱いシャワーが出ますし、シャンプーやコンディショナーもとても良い製品が置かれています。また、ソープはバリのナチュラルなオリジナルの物が置かれています。この石鹸がボルカニックとかオレンジ、ミントなどいろいろな種類の香りの良い物が置いてあるのも毎回とても楽しみです。
室内の造り付けのクロークは、とても大きくて一週間分の衣類をかけてもまだ余裕があるサイズです。この中には大きめの棚があって、そこに私の大型のリモアのサルサが丸ごと置けるので大変便利でした。また全面がスライド式の扉になっていて、ここの表側が一面鏡になっているのも、全身の立ち姿が映せて、とても利用価値が高いポイントです。
 
そしてこのクロークの向かいに丁度、顔を洗うためのシンクがあるのですが、難を言えばこの高さが身長157cmの私には少し高めのサイズなので背伸びする感じで顔を洗わなくてはいけません。背の高い欧米人のサイズならきっと丁度良いのでしょうね。このシンクの下にはドライヤーや空いた棚のスペースもあるので、自分の化粧品類やバス・グッズを入れて置くのにも丁度良かったです。隣のテレビが置いてある台の下の棚には、電磁式のセーフティー・ボックスがあり、ソファを挟んでその先に冷蔵庫があり、中にはいろいろな種類のジュースやビールが入っています。
ベッドはハリウッド・ツイン・タイプなので、二つを少し離してレイアウトする事も可能です。真っ白い上質のコットンのシーツにピンと糊がかけられて、以前はシーツだけだった上掛けが薄い布団タイプになっていたのも良かったです。
アリラ・マンギスの部屋にはカーテンが無い代わりに、ガラス製のスライド・ドアの外側にもう一枚、ガラスのない木製のスライド式の観音開きのドアがあります。寝る時や着替える時は、このドアを閉めておけば外からの視線や光が遮られるので、ゆっくり着替えたり、安心して眠る事が出来ます。また、ガラスのドアにもガラスなしのドアにも両方に鍵が付いているので、ダブル・ロックが出来る所も女性同士の旅や一人旅でも安心です。
朝になって、外から鳥の声が響いて来たら、まずこのドアを開けて新しい空気を入れ替えると心がシャキッとして爽やかな目覚めを迎えられます。アリラ・マンギスは夜の帳が降りた頃もとてもムーディーで素敵なのですが、実はこの早朝のまだ他のゲストが誰も目覚めてない時間帯も大好きです。早朝勤務のスタッフが庭にスプリンクラーで水をまき、プールの掃除を静かに行っているのを見ながら、前日借りておいたヨガ・マットをテラスに敷き、美味しい空気を思いっきり吸ったり吐いたりしながらヨガをすると、身体の細胞の隅々までキレイな空気が染み渡るような気がします。
このスーペリアの部屋に付いた小さなテラスですが、これが意外とあるとないとでは大違いでとても利用度が高い場所です。昼間は熱いプール・サイドの太陽を避けて、備え付けのソファでゴロンとお昼寝や読書するも良し、テーブルにグラスを並べて昼間っからお酒を飲んでもよし、また持参していれば自分のノート・パソコンで無料のインターネットに接続する事も可能です。アリラ・マンギスではフロントとレストランで無線LANが利用可能なので、フロントとレストランのエリアがダイレクトに見える部屋はワイヤレスでインターネットが利用出来ます。が、一部壁で遮られる位置にあるお部屋は電波が遮られて利用出来ないそうなので、もし自分のパソコンを部屋で使用したい場合は、予めその旨を申し出てリクエストしておくと繋がりの良い部屋にアサインされると思います。
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